いびきのお話

「いびき」・・・盛大ないびきは熟睡の証のようでもあり、豪快な働き盛りの象徴のようでもあり・・・。

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SAS(睡眠時無呼吸症候群)

当院へはいびきを心配して受診される優しいお父さんが多数おられます。

皆さん、かわいい我が子と最愛の妻の安眠を妨げることがないようにと相談にお越しになるのです。

でもお父さん、いびきの治療は一緒に休む奥さんやお子さんのためだけではなく、実はご自身のためでもあることをご存知ですか?

いびきの一因としてはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など鼻の病気の場合も考えられ、人によっては薬や鼻レーザー治療で鼻詰まりが解決すれば楽になる方もおられます。

しかし、いびきの陰には睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れていることがあるのです。

SASは肥満と関連が深いのですが、日本人は顔の骨格の点から肥満がなくてもSASになりやすいことが知られています。

SASになると睡眠の質の問題から起こる寝起きの悪さや日中の強い眠気だけでなく、長い経過のうちに様々な合併症、高血圧・糖尿病や心臓病までも引き起こすことが知られています。

自宅での検査「アプノモニター」

睡眠中の無呼吸の状態を知ることがまずは重要ですが、それは自宅での簡易な検査「アプノモニター」で無呼吸指数関数(AHI)を調べることが可能です。

患者さんの都合の良い日に合わせて検査器を宅配便でご自宅へお届けし、一晩検査をした後に再び送り返していただきます。

そしてその記録データをコンピューターで評価するという流れですのでさほどの手間はかかりません。

検査器は片方の腕にバンドで巻き、指と鼻にセンサーを付けるだけなので器械の操作も簡単です。

CPAP療法

アプノモニター検査の結果が一定以上の数値を示す方は、CPAPという睡眠時の呼吸補助器具を用いた治療を行えます。

そのマスクを使用して寝ることで睡眠の質を向上し、いびきを軽くしたり合併症を予防したりすることができるのです。

CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというものです。
CPAP装置からエアチューブをつたい、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。

「鼻にマスクをつけて空気が送られてくるような状況で眠れるの?」と思われるかもしれませんが、適切に設定された機器を使い、鼻マスクを正しく装着できているとグッスリ眠れるという方が多いです。

「出張にも持って行っています!」と報告してくださる方もおられるくらいです。

マウスピース

アプノモニター検査の結果がCPAP治療の適応には満たない方もおられます。

その場合、ご希望があれば「いびき矯正用マウスピース」が次の候補となります。

「いびき矯正用マウスピース」の作成に熱心に取り組んでおられる口腔外科の先生がおられるのでそちらへご紹介しています。

患者さんの使用感は上々ですし、マウスピースは小さなものなので携帯するにも簡単で、特に女性はお友達との旅行が気楽になったと喜ばれます。

いびきが心配な優しいお父さん方、そしてそんなお父さんの身体を心配するご家族の方、いびきのせいでお友達との旅行が億劫な方は是非一度ご相談ください。 

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