上咽頭炎とは?のどの奥の違和感・長引く不調とBスポット療法を医師が解説|京都市中京区・御所南・丸太町駅 なかい耳鼻咽喉科

はーちゃん

せんせい、“のどの奥のほう”っていうか“鼻の奥”っていうか…なんだか変な感じがずっと続くの。
かぜでもないのに、なんでだろう?

なかい先生

それはもしかすると、“上咽頭(じょういんとう)”の炎症かもしれないね。
鼻とのどの境目にある場所で、実は炎症が見逃されやすいところなんだ。
今日はこの“上咽頭炎”と、その治療の“Bスポット療法”についてお話しするね。

この記事では、京都市中京区・御所南のなかい耳鼻咽喉科が、上咽頭炎の症状(急性・慢性)と、当院でも行っているBスポット療法(上咽頭処置)について解説します。

目次

上咽頭ってどこ?

上咽頭は、鼻の奥とのどの上端が出会う場所——「鼻とのどの境目」です。
鼻から吸った空気が、のどへ曲がって流れ込む通り道にあたるため、ウイルスや細菌が付きやすく、炎症の起点になりやすい場所です。

はーちゃん

かぜの引きはじめに、のどの上のほうがイガイガするのって…

なかい先生

まさにそこが上咽頭だよ。
“かぜは上咽頭から”と言ってもいいくらいなんだ。

急性上咽頭炎——かぜの引きはじめに急に起こる炎症

かぜのウイルスなどが上咽頭に付いて起こる、急な炎症です。
のどの上のほう・鼻の奥のイガイガ、痛み、鼻水がのどに落ちる感じなどが起こります。多くはかぜの一部として、数日で軽快していきます。

慢性上咽頭炎——おだやかな炎症が長く続くタイプ

はーちゃん

かぜは治ったのに、のどの奥の変な感じだけ残ってるの。
これはなあに?

なかい先生

それが“慢性上咽頭炎”かもしれないんだ。
強い痛みではなく、おだやかな炎症がじわじわ続くタイプでね、こんな症状が出ることがあるよ。

✔ のどの奥・鼻の奥のしつこい違和感
✔ のどに痰が張りつく感じ(なかなか切れない)
✔ 原因のはっきりしない頭痛や肩こり

「検査では異常がないのに、不調が続く」——そんなときに、上咽頭の炎症が関係していることがあります。

見逃されやすい炎症です——内視鏡で「上咽頭まで」確認

なかい先生

上咽頭はね、口を開けても見えない場所なんだ。
だから内科では“のどは異常なし”と言われても、上咽頭に炎症が隠れていることがある。
耳鼻科では、細い内視鏡(カメラ)で上咽頭まで直接確認するよ。

扁桃(へんとう)の炎症が軽くても、上咽頭に強い炎症が見つかることもあります。
「のどの違和感が続くのに、原因が分からない」という方は、一度、上咽頭まで診られる耳鼻咽喉科でご相談ください。

Bスポット療法(上咽頭処置)とは

はーちゃん

その上咽頭の炎症って、どうやって治すの?

なかい先生

“Bスポット療法”という処置があるんだ。
当院でも行っているよ。

Bスポット療法(上咽頭処置)は、炎症を抑える薬(塩化亜鉛の溶液)を、鼻から上咽頭に直接塗る治療です。

・炎症があると、処置のときに出血したりヒリヒリしみたりします
・処置の直後はヒリヒリしますが、しだいに和らいでいきます
・週1〜2回のペースで、数週間〜数か月続けます
・続けるうちに、出血や痛みが少なくなっていくのが改善のサインです

原因のはっきりしない頭痛・肩こり・のどに痰が張りつく不快感に、良い結果が得られることもあります。

ご家庭でできること

上咽頭を良い状態に保つために、ご家庭では次のことがおすすめです。

✔ 鼻うがい(生理食塩水で、鼻から上咽頭を洗う)生理食塩水用の処方もできます。
✔ 口呼吸を避ける(鼻呼吸を心がける。上咽頭の乾燥を防ぎます)
✔ 規則正しい生活(睡眠・休養で炎症の回復を助けます)

はーちゃん

鼻うがい、ちょっとこわそう…

なかい先生

最初はそう思うよね。
市販の鼻うがいキットを使うと簡単だよ。
うちでは生理食塩水用の塩の処方もできるよ。

こんなときは受診を

受診の目安

✔ のどの奥・鼻の奥の違和感が2週間以上続く
✔ 痰がのどに張りつく感じがとれない
✔ かぜのあと、上咽頭の不快感だけが残っている
✔ 原因不明の頭痛・肩こりが続き、のどの違和感もある

なかい先生

“気のせいかな”“ストレスかな”と思って我慢している人が多い場所なんだ。
内視鏡で見れば分かることも多いから、一度診せてね。

よくある質問(Q&A)

はーちゃん

ほかにも、よく聞かれることってある?

なかい先生

あるよ。
まとめて答えるね。

Bスポット療法は痛いですか?

炎症が強いうちは、しみる痛みや出血があります。
続けるうちに炎症が落ち着くと、痛みも軽くなっていきます。

何回くらい通えばいいですか?

週1〜2回を数週間〜数か月が目安です。
症状と上咽頭の状態を見ながら進めます。

保険は使えますか?

保険診療で受けられます。
費用の目安は、お気軽にお問い合わせください。

上咽頭炎は何科に行けばいいですか?

耳鼻咽喉科です。
上咽頭は口からは見えないため、内視鏡で確認できる耳鼻咽喉科での診察がすすめられます。

まとめ

なかい先生

上咽頭は“鼻とのどの境目”にある、見逃されやすい場所。
かぜのあとの違和感や、痰の張りつき、原因のはっきりしない頭痛・肩こりが続くときは、上咽頭の炎症が隠れていることがあるよ。
内視鏡で確認できるから、長引く不調は一度相談してね。

・上咽頭=鼻とのどの境目。炎症が見逃されやすい
・急性(かぜの引きはじめ)と慢性(おだやかな炎症が長く続く)がある
・当院では内視鏡で上咽頭まで確認し、Bスポット療法(上咽頭処置)を行っています
・鼻うがい・鼻呼吸・規則正しい生活もたいせつ

京都市中京区・御所南 丸太町駅で上咽頭炎・Bスポット療法のご相談は

なかい耳鼻咽喉科(京都市中京区・御所南/地下鉄烏丸線「丸太町駅」近く)では、内視鏡による上咽頭の観察と、Bスポット療法(上咽頭処置)を行っています。
「のどの奥の違和感が続く」「Bスポット療法を受けてみたい」という方は、お気軽にご相談ください。



電話:075-241-3387

監修:なかい耳鼻咽喉科 院長 中井 茂(なかい しげる)
医学博士/日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医/日本気管食道科学会 専門医/補聴器適合判定医師

参考文献:
・当院リーフレット(院長作成)「上咽頭炎」
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の情報

目次