慢性副鼻腔炎(蓄膿症)とは?後鼻漏・においの低下・鼻茸の症状と治療を医師が解説|京都市中京区・御所南・丸太町駅 なかい耳鼻咽喉科

はーちゃんせんせい、もう何か月も鼻がつまってて、ねばねばの鼻水がのどに流れてくるの。
ごはんのにおいも、よく分からなくなっちゃった…。



それは“慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)”——いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)かもしれないね。
3か月以上つづく副鼻腔の炎症で、根気よく治療すればちゃんとよくなる病気だよ。
ただし、“においの低下”だけは放っておかないでほしいんだ。
この記事では、京都市中京区・御所南のなかい耳鼻咽喉科が、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の症状・治療と、注意してほしい「片側だけの症状」についてやさしく解説します。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)とは?



“ちくのうしょう”って、おばあちゃんが言ってた気がする。



昔からある呼び名だね。
鼻のまわりの空洞(副鼻腔)の炎症が3か月以上つづく状態を、慢性副鼻腔炎というんだ。
急性副鼻腔炎をくり返したり、長引いたあとに起こることがあって、アレルギーや鼻の形が関係することもあるよ。
「かぜは治ったはずなのに、鼻の不調だけがずっと続いている」——そんなときに疑う病気です。
おもな症状
・長くつづく鼻づまり・ねばった鼻水
・鼻水がのどに流れる(後鼻漏〔こうびろう〕)・せき払い
・においが分かりにくい(嗅覚の低下)
・頭が重い・頬の痛み
・鼻の中にポリープ(鼻茸〔はなたけ〕)ができることも
.png)
.png)
.png)
“はなたけ”って、キノコ!?
おもしろい名前だよね。
炎症が長くつづいた粘膜がふくらんで、キノコのような形になったものなんだ。
大きくなると、鼻づまりやにおいの低下の原因になるよ。
治療——お薬を数か月つづける「根気の治療」
治療の中心は、次の3つです。
・少量の抗菌薬(マクロライド系)を数か月つづける方法
・鼻の洗浄(鼻うがい)
・鼻にスプレーするステロイド薬



数か月も!?長いね…。



そう、ここがいちばん大事なところ。
慢性副鼻腔炎の治療は“数か月単位”なんだ。
途中で『よくなった気がする』とやめてしまうと、ぶり返してふりだしに戻ってしまう。
自己判断でやめないでね。
お薬で良くならない場合や、鼻茸が大きい場合は、内視鏡を使った手術を検討します。
手術が必要になった場合、当院では基幹病院に入院して安全に手術を受けることをおすすめしており、信頼できる医師にご紹介しています。
【重要】「片側だけ」の症状は、早めに受診を
.png)
.png)
.png)
慢性副鼻腔炎はふつう、両側に起こることが多いんだ。
だから“片側だけ”の症状が続くときは、少し立ち止まって調べたい。
✔ 片側だけの鼻づまりが続く
✔ 片側からの鼻血をくり返す
✔ 片側の頬の腫れ・痛みが続く
こうした場合、まれに腫瘍など別の病気がかくれていることがあります。当院では、必要に応じて内視鏡(ファイバースコープ)で鼻の中をすみずみまで確認します。
こわがらせたいわけではありません——「片側だけの症状は、一度ちゃんと調べる」。
これだけ覚えておいてくださいね。
「においの低下」を放っておかないで
においって、そんなに大事…?



とても大事だよ。
においの低下は本人も気づきにくいうえに、放っておくと戻りにくくなることがあるんだ。
それに、ガス漏れや食べものの傷みに気づけないなど、暮らしの安全にも関わるからね。
「コーヒーの香りが薄い」「料理の味がぼやける」——そんな小さな変化も、副鼻腔炎のサインかもしれません。
早く治療を始めるほど、においは戻りやすくなります。
受診のタイミング
✔ 鼻づまり・ねばった鼻水が1か月以上つづいている
✔ 鼻水がのどに流れて、せき払いが増えた
✔ においが分かりにくくなってきた
✔ 片側だけの鼻づまり・鼻血・頬の腫れがある(早めに受診!)
“蓄膿症は治らない”と、昔のイメージであきらめている方も多いんだ。
でも、今はお薬も手術も進歩しているよ。
長くつき合ってきた鼻の不調こそ、一度ちゃんと調べてみてね。
よくある質問(Q&A)



ほかにも、よく聞かれることってある?
あるよ。
まとめて答えるね。
- 手術しないと治りませんか?
-
まずはお薬(マクロライド少量長期など)と鼻の処置から始めます。
手術を検討するのは、お薬で良くならない場合や鼻茸が大きい場合です。 - においは戻りますか?
-
早く治療を始めるほど、戻りやすい傾向があります。
長く放置すると戻りにくくなることがあるため、「最近においが薄い」と感じたら早めにご相談ください。 - 鼻うがいは効果がありますか?
-
あります。
ねばった鼻水や後鼻漏を洗い流し、お薬の効果も高めます。
やり方のコツは診察でお伝えします。 - 蓄膿症とアレルギー性鼻炎は違うのですか?
-
別の病気ですが、合併することも多く、アレルギーが副鼻腔炎を長引かせることもあります。
両方をあわせて診断・治療することが大切です。
まとめ
.png)
.png)
.png)
慢性副鼻腔炎は“根気の治療”。数か月かかるけど、ちゃんとよくなる病気だよ。
①においの低下は放置しない、②治療は自己判断でやめない、③“片側だけ”の症状は早めに調べる——この3つを覚えておいてね。
・副鼻腔の炎症が3か月以上つづく状態=いわゆる蓄膿症
・後鼻漏・嗅覚の低下・鼻茸が特徴
・治療はマクロライド少量長期・鼻洗浄・点鼻ステロイドを数か月——自己中断しない
・手術は内視鏡で。当院は基幹病院へ責任をもって紹介
・片側だけの鼻づまり・鼻血・頬の腫れ → 腫瘍などの可能性も。早めに受診
なかい耳鼻咽喉科(京都市中京区・御所南/地下鉄烏丸線「丸太町駅」近く)では、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の診断と根気強い治療を行っています。
内視鏡(ファイバースコープ)での確認から、手術が必要な場合の基幹病院へのご紹介まで、責任をもって対応します。
長引く鼻の不調、あきらめずにご相談ください。
電話:075-241-3387
監修:なかい耳鼻咽喉科 院長 中井 茂(なかい しげる)
医学博士/日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医/日本気管食道科学会 専門医/補聴器適合判定医師
参考文献:
・日本鼻科学会の一般向け情報
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の一般向け情報








