耳がつまった感じが治らない…急性低音障害型難聴とは?症状・原因・治療を医師が解説|京都市中京区・御所南・丸太町駅 なかい耳鼻咽喉科

はーちゃん

せんせい、ママが朝起きたら片方の耳が“つまった感じ”がして、低い音がボワーンって聞こえるって困っているの。
これってなに…?

なかい先生

それはもしかすると、“急性低音障害型難聴(きゅうせいていおんしょうがいがたなんちょう)”かもしれないね。
低い音だけが急に聞こえにくくなる、耳の奥(内耳)の病気なんだ。
20〜40代の女性に多くてね、早めの受診と休養がとても大事なんだよ。

「耳がつまった感じが取れない」「低い耳鳴りがする」「自分の声が響く」——この記事では、京都市中京区・御所南のなかい耳鼻咽喉科が、急性低音障害型難聴の症状・原因・治療と受診の目安をやさしく解説します。

目次

急性低音障害型難聴とは?

はーちゃん

“低音障害型”って、むずかしい名前だね。

なかい先生

名前は長いけど、意味はそのままなんだ。
『急に(急性)・低い音だけが(低音障害型)・聞こえにくくなる(難聴)』——という病気だよ。
左右どちらか片方の耳に起こることが多いんだ。

高い音はふつうに聞こえるので、会話には意外と困りません。
そのため「難聴」とは気づかず、「耳がつまった感じ」や「低い耳鳴り」で受診される方がほとんどです。ストレスの多い世代——20〜40代の女性に多くみられます。

おもな症状——「つまった感じ」で気づくことが多い

・耳がつまった感じ(耳閉感)——飛行機やトンネルの中のような感覚
・低い音が聞こえにくい・遠くに聞こえる
・「ボー」「ブーン」という低い耳鳴り
・自分の声や周りの音が響いて聞こえる

はーちゃん

めまいはしないの?

なかい先生

いい質問だね。
この病気では、ぐるぐる回るめまいは“ない”のがふつうなんだ。
そこがメニエール病との大きな違い。あとでくわしく話すね。

おもな原因——ストレス・睡眠不足・疲れが引き金に

はっきりした原因はまだ分かっていませんが、耳の奥(内耳)のリンパ液が増えすぎる「内リンパ水腫(ないりんぱすいしゅ)」が関係すると考えられています。

なかい先生

そして、この内耳の“水ぶくれ”の引き金になりやすいのが、ストレス・睡眠不足・疲れなんだ。
がんばりすぎている時期に起こりやすい——そんな病気だと思ってね。

はーちゃん

耳の病気なのに、きっかけは“がんばりすぎ”のこともあるんだね…。

【重要】「数日様子を見よう」はおすすめしません

なかい先生

耳のつまりや聞こえの変化は、“そのうち治るかな”と放置しないでほしいんだ。
理由は2つあるよ。

① この病気は、早く治療を始めるほど回復しやすいこと
② 似た症状で、突発性難聴など、さらに治療を急ぐ病気の可能性もあること——急な聞こえの低下は時間との勝負です

ひとつでも当てはまれば、早めに受診を

✔ 耳のつまった感じが続いている
✔ 低い音が聞こえにくい・低い耳鳴りがする
✔ 一度よくなっても、くり返している
✔ めまいをともなう

ひとつでも当てはまるときは、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
聴力検査をすれば、低音の聞こえの状態はその日のうちに分かります。

治療——お薬+休養が回復の近道

治療には、内耳のむくみを軽くするお薬(利尿薬)や、炎症をおさえるステロイド、ビタミン剤などを使います。

なかい先生

そして、お薬と同じくらい大事なのが休養なんだ。
睡眠をしっかりとって、ストレスや疲れをためないこと。
これも“治療の一部”だと思ってね。

はーちゃん

お薬を飲みながら、ちゃんと休むことも大事なんだね。

多くの方はよくなります。
ただし、この病気はくり返しやすい一面もあるので、治ったあとも無理をしすぎない生活を心がけましょう。

メニエール病との違い——くり返し・めまいに注意

はーちゃん

メニエール病とは、どう違うの?

なかい先生

症状はよく似ているんだ。どちらも内リンパ水腫が関係していてね。
いちばんの違いは“ぐるぐる回るめまい”。
メニエール病はめまいの発作をくり返すけれど、急性低音障害型難聴では、回るめまいはないのがふつうなんだ。

ただし、低音難聴をくり返したり、めまいをともなうようになった場合は、メニエール病に移行することもあります。
「くり返さないうちに」しっかり治して、経過をみていくことが大切です。

よくある質問(Q&A)

はーちゃん

ほかにも、よく聞かれることってある?

なかい先生

あるよ。
まとめて答えるね。

自然に治ることはありますか?

軽い場合は自然によくなることもあります。
ただし、早く治療を始めるほど回復しやすく、突発性難聴など急ぎの病気との見分けも必要です。
「様子見」より受診をおすすめします。

突発性難聴とは違うのですか?

別の病気です。
突発性難聴は、低い音だけでなく広い範囲の音が聞こえにくくなることが多く、より緊急性の高い病気です。どちらなのかは聴力検査で見分けます。

くり返すのはなぜですか?

ストレスや疲れがたまると再発しやすい病気です。
くり返す場合はメニエール病への移行も考えて、定期的に聞こえをチェックしていきます。

仕事や家事は休んだほうがいいですか?

無理のない範囲で構いませんが、睡眠不足や強いストレスが続く状況は回復を遅らせます。
お薬を飲みながら、意識して休息をとってください。

まとめ

なかい先生

“耳のつまった感じ”は、がまんせずに受診してほしい症状だよ。
早く来てくれれば、それだけ治りやすい。
がんばりすぎのサインかもしれないから、耳といっしょに、体も休ませてあげてね。

・低い音だけが急に聞こえにくくなる内耳の病気。20〜40代女性に多い
・「耳のつまった感じ」「低い耳鳴り」で気づくことが多い
・回るめまいがないのがメニエール病との違い(くり返すと移行することも)
・早めの受診+お薬+休養が回復の近道

京都市中京区・御所南 丸太町駅で耳のつまり・難聴のご相談は

なかい耳鼻咽喉科(京都市中京区・御所南/地下鉄烏丸線「丸太町駅」近く)では、聴力検査で低い音の聞こえをその日のうちに確認できます。
「耳がつまった感じが取れない」「低い耳鳴りが気になる」——がまんせず、早めにご相談ください。



電話:075-241-3387

監修:なかい耳鼻咽喉科 院長 中井 茂(なかい しげる)
医学博士/日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医/日本気管食道科学会 専門医/補聴器適合判定医師

参考文献:
・日本聴覚医学会「急性感音難聴診療の手引き」
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の一般向け情報

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